厚生労働省

職場における学び・学び直し促進ガイドライン特設サイト

職場における学び・
学び直し促進
ガイドラインについて

職場における
学び・学び直し促進
ガイドラインとは

近年、企業・労働者を取り巻く環境が急速かつ広範に変化し、労働者の学び・学び直しの必要性が高まっています。このような背景を踏まえ、厚生労働省では労使双方の意見をもとに「職場における学び・学び直し促進ガイドライン」を策定しました。「職場における学び・学び直し促進ガイドライン」は、ガイドライン、別冊、概要の3部で構成されており、学び・学び直しについての基本的な考え方や、労使が取り組むべき事項、公的な支援策等が体系的に示されています。


職場における学び・学び直しにおいての本的なえ方

  • 自律性・主体性

    企業・労働者双方の持続的成長のためには、労働者の自律的・主体的、そして継続的な学び・学び直しの促進が重要となります。

  • 労使の協働

    学び直しを一層促進するためには、経営者の基本認識の共有や、経営者や現場のリーダーによるサポートや支援が重要となります。

  • 学びのプロセス

    雇用形態等にかかわらず、学びの目標の擦り合わせ、学びの機会の確保、また学びの実践や評価といった「学びのプロセス」を踏まえることが望ましいです。

学びが学びを呼ぶびの循環

学びの気運や企業風土が醸成されることで、新たな価値の創造や、より高いレベルの学び直しが期待されます!

  1. 01学び・学び直しに
    関する認識や目標の共有
  2. 02学び・学び直しの
    機会の確保
  3. 03学び・学び直しの
    支援策の展開
  4. 04学んだことの
    実践・評価

企業労働者
むべき事項


STEP1学び・学び直しに関する基本認識を共有する

経営者による経営戦略・ビジョンと人材開発の方向性の提示、共有
まずは企業が、経営戦略・ビジョンを明らかにし、それを踏まえた人材開発の方向性を、全ての労働者に提示することが重要です。企業と労働者が基本認識を共有することで、学びに対する労働者の内発的動機付けや、学びの風土の形成などにつながります。

STEP2能力・スキル等を明確化し、学び・学び直しの方向性・目標の共有をする

役割の明確化と合わせた職務に必要な能力・スキル等の明確化
学び・学び直しの内容や習得レベル、目標等を設定しやすくするため、役割明確化と合わせ、職務に必要な能力・スキル等を明らかにしましょう。
学ぶ意欲の向上に向けた節目ごとのキャリアの棚卸し
節目毎に「キャリアの棚卸し」を行って、今までのキャリアを振り返り、経験から得たことや活かせる能力・強みなどを整理し、それを踏まえて今後のキャリアや学びの方向性を考えることのできる機会を整えることが必要です。
学び ・学び直しの方向性・目標の擦り合わせ、共有
学び・学び直しを効果的なものにするため、企業・労働者双方が求める学び・学び直しの方向性・目標を十分に擦り合わせましょう。また、経済・社会環境等の変化や学びの進捗状況を踏まえて見直すことも重要です。

STEP3労働者の自律的・主体的な学び・学び直しの機会を確保する

学び・学び直しの教育訓練プログラムや教育訓練機会の確保
教育訓練プログラムや教育訓練機会の提供に当たっては、多様な形態で行うことが必要です。大学や教育訓練機関などの社外のリソースの活用も検討しましょう。自社で得ることのできない能力・スキルや経験の獲得・実践の場として、副業・兼業や在籍型出向の活用も考えられます。
労働者が相互に学び合う環境の整備
お互いに学び、高め合う環境を確保することが重要です。企業が学び合いの場を整備したり、労働者が自主的に勉強会等の学びの場を設け、講師となって教えるなども効果的です。

STEP4労働者の自律的・主体的な学び・学び直しを促進するための支援をする

学び・学び直しのための時間の確保
通常の仕事を離れて行うものであっても、業務命令によって実施する研修(OFF-JT)の時間は労働時間として扱われます。仕事や業務に資する自己啓発を促すには、時間的配慮を行うことが望ましく、例えば、短時間勤務制度や教育訓練休暇制度の整備等が有効です。
学び・学び直しのための費用の支援
OFF-JTの費用は、基本的に企業が負担します。労働者の自立的・主体的な学び直しを促進する観点からは、仕事や業務に資する「自己啓発」への費用の補助等の経済的支援が望ましいです。
学びが継続できるような伴走支援
誰もが学びを継続するためには、定期的・継続的な声かけやサポートなど、「伴走支援」の仕組みを企業内に設けることが望ましいです。その際、キャリアコンサルタント等の支援人材の活用を検討することが望まれます。

STEP5持続的なキャリア形成につながる学びの実践、評価をする

身に付けた能力・スキルを発揮することができる実践の場の提供
学び・学び直しは、学んだ後に業務に活かすことが重要です。業務で実践することで、能力・スキルの定着も期待できます。企業は実践の場を提供するようにしましょう。
身に付けた能力・スキルについての適切な評価
学び・学び直しやそれにより得られた能力・スキルを適切に評価し、振り返りの機会を与えることで、新たな目標設定や次なる学びにつながります。また、労働者が得た能力・スキルが、社内でどのように活かされたかなどについて、労働者も含めた関係者内で評価を行うことが重要です。

STEP6現場のリーダーの役割、企業によるリーダーへの支援をする

学び・学び直しの場面における、現場のリーダーの役割と取組
現場の課題を把握し、労使の結節点となっている現場のリーダーが、個々の労働者の学び・学び直しの方向性・目標の擦り合わせや、キャリア形成のサポートなどの役割を担うことは、ここまでの取組を成功させる鍵となります。
現場のリーダーのマネジメント能力の向上・企業による支援
現場のリーダー自身がマネジメント力を向上させ、部下の学び・学び直しの環境整備に力を発揮できるよう、企業は、リーダーの負担軽減や研修機会の確保に取り組むことが重要です。

公的支援策

多くの職場、多くの皆様が「学び・学び直し」に取り組むことができるよう、各省庁が連携して、各種公的支援策を講じています。
「職場における学び・学び直し促進ガイドライン」の「Ⅱ労使が取り組むべき事項」に沿って公的な支援策を御紹介しておりますので、是非御活用ください。

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ポスター・リーフレット

職場における学び・学び直しを促進するためのポスターと、ガイドラインについてわかりやすく解説したリーフレットです。
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